喫茶部門のコンセプト

 アートを好きな方はたくさんいます。
 お茶やお酒が好きな人もたくさんいます。

 しかし、なかなか双方が交わる場所は、特にこの国においてはないような気がしています。

 絵を見るのが好きで、お酒を飲むのも好き。
 ならば、お酒を飲みながら絵を見たいのが人情というものではないでしょうか。

 しかし、「どんな店?」でも書きましたが、どうも日本ではアートを非日常のものとしすぎていやしないかなあ? と、常日頃疑問に思っていました。もっと簡単なものでいいのに。日常的なイベントでいいのに、と。
 お酒の飲めない美術館、おしゃべりするのも憚られる展示、間違っていないとは思います。ただ、正解でもないよなあ、とも思います。

 そんな風に考えて、カフェがメインのギャラリーカフェでは珍しくはないとは思いますが、ギャラリーが完全にメインの、おまけ程度のギャラリーカフェとしては(多分)珍しく、お酒などがそれなりに飲めるような店を作ろうと考えました。私自身が酒を飲みたいだけ、というのも正直ありますが……。

 ただし、当店は当然ギャラリーがメインですので、作品を乱暴に扱うような状態になってしまうまでに、酔ってしまうようなお客様(まずおられないとは思いますが……)がおられましたらば、恐れ入りますがお帰り願うことになりますし、逆に、ギャラリーを目当てにご来店いただき、お茶やお酒やお食事などは別に必要が無い、というお客様に注文の義務はありません。何も頼まずともお気軽にソファなどで一休みしていただければ幸いです。――と言いますか、それを意識されて入るのを躊躇されてしまう方がいないだろうか、とその点を一番心配しています。

 ですので、あくまでもお客様の日常に、アートがほんの少しでも力を与えるのであれば、当店に遊びに来ていただけたら、と思いますし、その上でさらにお茶やお酒があったらより良い気分になれる、という場合には、喫茶部門もご利用いただければ、という風に思っております。

 ただ、そのような偉そうなことを言っても、私はプロフェッショナルな飲食のサービスをできる人間ではなく、その点は原価率を高めに設定しておりますのでご容赦いただければ幸いです……。頑張って修行します。また、店内は無線LANを使用できます。カウンターにはコンセントもあるので、お気軽にモバイルやゲーム機片手に遊びに来てください!

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